2012年7月22日日曜日

[Active Directory] オブジェクトに対する権限を特定のセキュリティグループに付与するには

Active DirectoryではOUを分割して、そのOUの管理をセキュリティグループに委任するのが一般的です。これに対し、あるOU直下にフラットに格納されているオブジェクトに対して、サブOUに分割することなく、特定のセキュリティグループに権限を付与できないかを調べました。

結果、Windows Server 2008以降で追加されたOWNER RIGHTSというセキュリティプリンシパルで実現できそうなことがわかりました。
やり方は下記の通りです。私の場合、あるセキュリティグループのメンバーに、一部ユーザーアカウントのパスワードリセット権限を付与することが上手くいきました。
  1. 権限を付与したいセキュリティグループを、オブジェクトのOwnerとして指定
  2. オブジェクトまたは格納先OUのセキュリティ設定で、OWNER RIGHTSを追加し、付与したい権限を指定
OUに権限を委任する場合と異なり、誰が権限を持っているか分かりづらくなるのが欠点ですが、上手く使えばOUの階層を浅く保ちつつ権限を分割することができそうです。

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